日本クラシック音楽コンクールの小学2年生の部
日本クラシック音楽コンクールの小学2年生の部に行ってきました。
小学生の部は低学年・中学年・高学年と分かれています。
自分の生徒が出ている、小学2年生のところだけ聴きました。
今年は審査員クビになったので(笑)、お客として行きました。
「クラコンの全国大会を聴かないと、年越しできねーな」
という謎の義務感に駆られて(ブログのネタ探しに)、聴いて参りました。
ただ聴きに行っただけなのに
「せんせーいつもyoutube見てます!!」
って話しかけられたよ。
わたくしってそんなに人気者なのかしら(笑)
以前、山手線の中で声かけられた事もあるし、下手な事はできませんね・・。
私の生徒も
「全員入賞や!」
と思っていましたが。。
小学2年生にしては、曲のレベルがずいぶん高いなと思いました。
やっている曲といえば
・クライスラーのプレリュードとアレグロ
・ヴィエニャフスキー 協奏曲2番1楽章
・ハイドン バイオリン協奏曲
・ヴィオッティバイオリン協奏曲23番
・ヴィエニャフスキー スケルツォ・タランテラ
などの、テクニック的にもレベルの高い曲ばかり。
バッハのバイオリン協奏曲、のような、教本レベルの曲をやっている人が、ほとんどいません。
クライスラーのプレリュードとアレグロは、6人弾いていました。
同じ曲が続くと、飛び抜けて上手く弾かないと入賞が厳しいです(理由:審査員が飽きる)。
全国大会だから、周りのレベルが高いので、その中で入賞するのはかなり難しいことですね。
今回は、突然5分でカットする事が決まり曲変更可能になったので、プレリュードとアレグロが多くなったのでしょう。
プレリュードとアレグロは、ちょうど5分くらいですが、出入り含めて5分でカットなので、プレリュードとアレグロでも結局カットされていました(笑)
せっかく曲を変えたのに、結局カットされる受験者たち・・・(^-^;)
生徒について
今年は、私の生徒も数人出ていたので、聴きに行く事にしたのですが・・・。
自分の生徒の演奏って、意外と緊張しますねえ。
最近は本番でも緊張しないというのに、自分の生徒が弾き出す前から指が冷たくなりました。
緊張して血管が収縮しているのでしょう。
「自分の緊張が、生徒に伝わったら嫌だなあ・・」
と思ったのですが、生徒たちは、元気に弾いていましたので問題ありませんでした。
私の生徒達は、ちょっと音量が足りないかもなあと思いました。
音量というか、音の広がり感がもっと欲しいなと思いました。
私の教え方が、
「とにかく綺麗な音で!」
ということを最優先しているので、その分音量が犠牲になっている事が分かり、私の反省するべき点です。
かつしかシンフォニーのそこそこ広いホールで、審査員も20列目より後ろに座っているため、音量は大事だなと思いました。
分数バイオリンに音量を求めるのも、酷な話なのですが、音量を出す努力をする必要はあります。
広いホールだと、多少音が汚くても、目立ちにくいものだな、とも思いました。
まあ、わたくしの生徒に、汚い音を出す事を許すはずもありませんが。。
大きな音を出すには。。
大きな音を出すにしても、綺麗な音でないとダメです。
どんなに音が大きくても、音が汚ければ、ただの騒音です。
音量を増やしていくステップとして、
@音を綺麗にする
A音に表情を入れる
B音を大きくする
という段階を踏む必要があると考えています。
音量が小さくても、音が美しくて、表現があれば、成長段階では良いと考えています。
綺麗な音を増幅していくように練習しないと、音量が大きくなったときに音が潰れやすく、聞き苦しくなりやすいと思います。
綺麗な音を大きくする!
は、大事なポイントです。
全国大会のレベル
さすがに全国大会はレベルが高く、皆さん非常によく弾けていて、すごいと感心いたしました。
入賞するような子は、小学2年生とはいっても大人の表現力があり、聴いている人に訴えかける音を出しています。
ワタクシの生徒も、自分で、音程聴く、弓幅コントロール、フレーズを考えるが出来るレベルまで持っていきたい。
子供とは言え、自分で判断出来ることが増えれば、表現は必ず良くなります。
子供でも、大人と同じように、自分の音を聴き、自分で音を修正する能力が身に付けば、大人の表現にぐっと近づきます。
子供の成長は凄まじいものです。
生徒達の2、3年前の映像を見ると、その急成長をより実感します。
わたくしが、どんなに今練習しても、まるで成長の余地がないのを感じるというのに(笑)
みんな、小学生の成長の伸びしろの大きい今こそ頑張るんだよ!
日本クラシック音楽コンクールは、点数が辛く出るので、あまり結果を気にしすぎず、頑張ってもらえればと思います。
バイオリン上達.comの教材
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