日本のバイオリンのコンクール<トップレベル>

バイオリンを本格的にやっているなら、バイオリンコンクールは受けてみたいですよね。

 

バイオリンコンクールは、客観的に自分の実力を点数で判断してもらえるので、自分の実力が世間的に見てどんなものなのか知る、良い機会です。

 

「音楽は芸術なんだから、点数をつけるべきじゃない」
という意見はもっともなのですが、実際には実力差があります。

 

「ナンバーワンよりオンリーワン」
は所詮きれいごとで、
皆が求めるのはクオリティーの高いナンバーワンなのです・・。

 

あなたのクラスにいる、カラオケがちょっと上手い人のCD買いますか?
って話です(^o^)

 

「バイオリンを職業にしようかしら?」
と血迷っている方は、コンクールを受けておくべきです。

 

日本で受けられるバイオリンのコンクールは

 

・日本音楽コンクール
・全日本学生音楽コンクール
・日本クラシック音楽コンクール
・東京音楽コンクール
・仙台国際音楽コンクール

 

などがあります。

 

この5つのコンクールは日本のコンクールの中でも、最高レベルのコンクールです。

 

仙台国際音楽コンクール<世界レベル>

仙台国際音楽コンクールは、日本一レベルが高く、予選に出ること自体が困難です。

 

まず録画審査があります。

 

そして予選、セミファイナル、ファイナルです。

 

一位は賞金が300万円出ますが、とにかく出場者のレベルが半端なく高いので、一位を取るのは超天才でないと無理です。
1回ミスすると、ほぼ取り返しがつかない感じですね。

 

出たことすらないので、エラそうなこと言えないですが・・・(^o^;)

 

すっごく上手い子、1位入賞者と同レベルだと思われる子でも、予選で普通に消えていきます。

 

仙台のコンクールは、”国際コンクール”なので、世界中から受けにくる人がいます。
日本音楽コンクールで入賞する人が、予選で落ちるようなコンクールなのです・・。

 

世界三大コンクール<チャイコフスキー・エリザベート(ショパンはピアノだけ)>の入賞者が、仙台に入賞するようなコンクールです。

 

しかもこのコンクールは3年おき!!

 

毎年開催ではない、コンクールなのです。

 

日本音楽コンクール

日本音楽コンクールは、毎年開催の、非常にレベルが高いコンクールです。

 

15〜29才の人が受けられます。

 

毎日新聞が主催する「日コン(にちこん)」と呼ばれるコンクールです。

 

一次予選を通過できるのならば、日本でトップクラスの実力がある、といって良いでしょう。

 

芸大生でも、ほとんどの子は一次で落ちます。

 

三次予選まで残るのは、化け物クラスですね。
三次を通過したら、最後の本選(オーケストラ伴奏)です。

 

日本音楽コンクールは厳しいコンクールです。

 

あの会場の冷た〜い雰囲気が、受験者を鍛えてくれます。

 

「うちの子は絶対に負けないわよ!!!」
というお母様方の覇気が、凍りついた雰囲気を作るのでしょうか(^o^)/

 

しかし、最近は高校生が本選に残りますね・・。

 

高校生が上手いと、大学生は存在価値すら危ぶまれるので、精神的にきつくなります(笑)

 

最近の若い子たちの活躍は凄まじい。

 

素晴らしい才能に頭が下がります。

 

 

全日本学生音楽コンクール

全日本学生音楽コンクールは、毎日新聞が主催する、小学4年生から高校生までが受けられるコンクールです。
日本音楽コンクールの学生版です。

 

予選・本選<地区大会>・全国大会があります。

 

本選では、東京・大阪・北九州・名古屋の4つの地に分かれて、1〜3位を決めます。

 

本選の上位成績の11人〜13人を集めて、全国大会を行います。

 

「毎コン(まいこん)」
「学生コン(がくせいこん)」
などと呼ばれています。

 

上の世代の方は、日本音楽コンクールのことも「毎コン」と呼びますね。

 

全日本学生音楽コンクールで本選に行ければ、音高・音大受験への道は明るいんじゃないですかね。

 

日本音楽コンクールの、学生バージョンです。

 

学年トップレベルでないと、本選にすら行けません。

 

本選の次は全国大会があります。

 

中学や高校で全国1位をとったら、次は日本音楽コンクールが視野に入ります。

 

「芸大に行きたいなら学生音楽コンクールの本選に行けないと厳しいかも」
と言われましたが、
私は予選で落ちました\(^o^)/

 

全日本学生コンクールの本選に進める人は、芸大や桐朋はほぼ受かります。
つまり、それだけ難しいコンクールだということです。

東京音楽コンクール

東京音楽コンクールは、そんなに歴史の長いコンクールではないですが、
今では傑出したレベルの高さを誇るコンクールです。

 

日本音楽コンクールと同等くらいに厳しいコンクールになりました。

 

私の場合、2次予選までは行けた(2勝4敗)のですが、本選に残るのは無理でした(´・ω・`)
まあしょうがないね・・。

 

バイオリン部門というものがなく、弦楽部門なので、ビオラやチェロの上手い子とも闘わなくてはなりません。

 

本選に残るのが、バイオリン3人、ビオラ2人、チェロ2人、といった具合に配分されますから、バイオリンの中で上位2番に入っていないと本選に残れません。

 

才能のあるビオラ奏者にとっては、実力を試す絶好の場です。

 

本選に残れれば、オーケストラと共演できます。
非常に厳しいコンクールですが、受ける価値のあるコンクールです。

 

日本クラシック音楽コンクール(通称クラコン)

クラシック音楽コンクールは、音高音大受験をされる方におすすめです。

 

ちなみに”全日本ジュニアクラシック音楽コンクール”というのは、全く違う団体です。

 

クラシック音楽コンクールは
「クラコン」と呼ばれます。

 

幼児・小学生低学年・小学校中学年・小学校高学年・中学生・高校生・大学生・一般の部
とあり、年齢は3歳から受けられます。

 

予選・本選・全国大会から成ります。

 

本選は下手でなければ誰でもいけるのですが、全国大会に行くのは、ある程度実力がないと難しいです。

 

音大・音高受験をするなら、クラコンで全国を目指しましょう。

 

私は高校3年生の時に、初めて全国に行きました(^o^)
私は周りの子たちよりもだいぶ遅れていたので、高校3年生でようやく周りに追いついた感じです。

 

桐朋や芸大に行きたいなら、クラコン全国大会に行けないと、無理です。

 

クラコンも、受けておくと良いコンクールです。

宗次エンジェルヴァイオリンコンクール

宗次(むねつぐ)エンジェルヴァイオリンコンクールも、激烈にレベルの高いコンクールです。

 

昔は「フォーバルスカラシップ・ストラディヴァリウス・コンクール」というコンクールでしたが、名前を変えて、名古屋で開催されています。

 

カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)の社長がやっているコンクールです(^o^)

 

レベルとしては、日本音楽コンクールとほとんど同レベルです。
1位から3位までは、2年間バイオリンが貸与されます。

 

1位はストラディバリウスが貸与されます!!

 

3位もプレッセンダが貸されます!

 

1位をとっているのは、玉井菜採先生や、樫本大進、瀧村依里、などです。
優勝者を見るだけで「ウッ!」となります(笑)
3人とも世界レベルのバイオリン奏者です。

 

ストラディヴァリウスは、人を選びますからね。
ストラディバリウスに愛される者が、優勝できます(^o^)/

 

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久保木隆文の奇跡のバイオリンレッスン





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