楽器と病気
楽器演奏は楽しいものです。
しかし、楽器演奏が原因で、体を壊してしまう人も中にはいるそうです・・・。
あるフランスの調査では、プロ演奏家の70%は体に不調を抱えながら演奏しているのだとか。
意外だと思いませんか?
楽器演奏は、体に負担がかかる、肉体労働の側面を持ち合わせているといえるかもしれません。
不健康楽器ランキング
楽器といっても、いろいろな楽器があります。
どの楽器が一番、体に負担が大きいのでしょうか?
私個人的な見解ですが、ランキング形式で発表してみたいと思います。
左腕を外転させ、右腕を内転させ、楽器を保持するために首に負担がかかります。
バイオリンとビオラは、大きさこそ若干の差がありますが、基本姿勢は同じです。
ビオラの方が楽器が重いため、より首の負担は大きいです。
腕を常に上げながら演奏する必要があるため、肩や背中にも負担はかかります。
「バイオリンより楽な楽器を選んでおけばよかったかなあ?」
と思うのですが、オーケストラで一番就職しやすいのはバイオリンです(人数が多いから)。
コントラバスは、右肩が下がってしまう病を抱えます。
常に右肩を下げて、左肩が上がる姿勢になるため、普段の姿勢でも右肩が下がってしまうのです(肩が変形するということ)。
微妙に前かがみな体勢になるため、腰にも負担がかかります。
楽器として一番大きいので、持ち運びも大変ですし、満員電車だとイヤ〜な顔をされます(笑)
家に置いてあっても、スペースをとって邪魔ですし、コントラバスが入るような大きい車を買わなくてはならない、など、生活にも制限がおきることもあります。
堂々の第1位はフルートです!
フルートは、管楽器の中で最も花形の笛ですが、かなり故障率が高い楽器だと言えます。
フルートは、一見すると華麗で楽そうに見えるのですが、左手、右手のどちらも、体の中心より右側に両手が来ているのに問題があります。
首も常に左に向いていますし、右手が遠く、左手が近く、と、左右バランスが物凄く悪い楽器です。
フルートの演奏姿勢は、バイオリンよりも過酷で、腰を痛めたり、肩を痛めたり、指が動かなくなったり、と様々な故障を引き起こします。
バイオリン・ビオラ・コントラバス・フルートは、完全な真正面を向いて弾くのが困難なため、姿勢の負担が大きいです。
まだまだある!体に悪い!!楽器
すべての楽器は、体に何かしらの負担を抱えます。
オーボエという楽器は、息が吐けないので、常に苦しいですし、眼圧も高くなってしまうのだとか・・・。
恐ろしく細いリード(口にくわえている部分のこと)ですね。
オーボエの息苦しさは、すんごく細いストローで呼吸することをイメージしてみると、良いかもしれません。
眼圧高いと緑内障になって、目が見えなくなる危険性があります・・・。
ラッパや打楽器も、大きな音で難聴になりやすいですし、体に良い楽器など、何一つないといえるかもしれません。
体によさそうな楽器
体に悪い楽器はたくさんありますが、逆に体に良い楽器というものを考えてみたいと思います。
私個人的な主観で書くので、あまり信用性はないです。
あと、苦情は受け付けません(笑)
クラリネット奏者はいつも元気で、楽そうに見えます(※個人の感想です)。
両手は体の正面にあるし、首も前を見ている、オーボエみたいに息が苦しいこともない、という点で、楽そうだなーと思います。
演奏姿勢としては、リコーダーに近いしね。
リコーダーは何時間吹いても、きっとそこまで疲れないよねえ。
打楽器は、いろいろな楽器を演奏するので、練習が大変です。
オーケストラでの打楽器は、音の数は少ない(演奏時間が少ない)ですが、演奏に最高のクオリティを求められます。
大きな音で耳に負担がかかる、などのデメリットはありますが、体に負担の少ない姿勢という点では、かなり楽な部類なのではないでしょうか。
どこかの筋肉一点に集中して負担がかかる事はかなり少ないため、体に変な負担は少ないのではないかと思います。
太鼓などの連打は、結構腕にきそうですけどね。
楽な楽器などない、と言いますが、どちらかというと、精神的なプレッシャーが強い楽器なのかもしれません。
ピアノも、故障が少ない楽器だと思います(※個人の感想です)。
曲によっては指に過大な負担がかかるため、指の腱鞘炎などのトラブルはありますが、無理な姿勢を続ける時間がすごく短いように思います。
バイオリンのように、持ち上げながら弾くのではなく、重力をつかって演奏できるのも良いです。
私の先生が
「バイオリニストよりピアニストの方が長生きするよね〜」
と言っていて、確かに!とおもいました。
左手と右手の掌が、どちらも下を向いているし、体は真正面に向いています。
バイオリン奏者で健康なお年寄りは殆どいないですが、ピアニストは割と長生きしているような気がします(ちゃんとした統計はとっていないので、イメージかもしれませんが)。
バイオリン上達.comの教材
久保木隆文の奇跡のバイオリンレッスン
楽器演奏は楽しいものです。しかし、楽器演奏が原因で、体を壊してしまう人も中にはいるそうです・・・。あるフランスの調査では、プロ演奏家の70%は体に不調を抱えながら演奏しているのだとか。意外だと思いませんか?楽器演奏は、体に負担がかかる、肉体労働の側面を持ち合わせているといえるかもしれません。
バイオリンは、指を使う楽器です。バイオリンの弦の張力は、一本あたり5kgほどあり、押さえる左手には負担がかかります。バイオリンで左手の指が痛い!という人は、割とよくいますね。逆に、右手の腱鞘炎というのは、今のところ聞いたことがないです。バイオリンは左手に腱鞘炎が起こる楽器
バイオリンを弾く人は、ほぼ100%肩がこります。肩こりの自覚がある、ない、に関わらず、子供でも大人でも肩はガチガチです。バイオリンを左肩と首の間に挟んで弾く、というのが原因の一つです。バイオリンを弾く限り、肩こりからは逃げられないと思ってください。
バイオリン弾きと首の痛みはかなり密接に関係しています。バイオリンを弾くときに、首にバイオリンを挟み、かつ頭を左に傾けます。頭をずっと左に傾けた状態が、首の健康に良いと思います?良いわけないよねー!首が変形しそうだよね!!
バイオリンと腰痛について。腰痛については、座ってバイオリンを弾くと、腰痛になりやすくなります。立って弾いている場合は、腰痛にはなりにくいように思います。オーケストラなどで、座って弾くようになってから、腰というか、あばらの横あたりが痛くなるようになりました。
バイオリンを弾いていると、顎関節症も割と起こりやすい病気の一つです。顎関節とは、下の顎の付け根の関節です。耳の穴のすぐ前に、顎関節があります。顎関節がおかしくなると、口が開きづらくなります。私自身は、顎関節症と診断されたことはないですが、左側の顎が若干開きづらいです。左側の顎関節が「カクッ」という音がします(笑)
突発性難聴は、とても怖い病気です。突発性難聴は早期治療をしないと聴力を失うバイオリンをやっている、音楽家にとって、耳は命です。耳が聞こえなくなったら、音楽家は終わりです。作曲家でもない限り、失業です。しかし、難聴は突然やってくる!突然襲ってくる難聴としては・突発性難聴・メニエール病・急性低音障害型感音難聴があります。どれも、ある日突然聞こえなくなる病気なので、対処のしようがありません。しかし、治療...
バイオリニストを目指す子供にとって、突き指は練習の敵です。バイオリン以外の弦楽器、ピアノ、等も、突き指すると非常に困る楽器です。突き指の危険がある球技としては、バスケットボール・バレーボール・サッカーのキーパー・野球など。特にバスケットボールとバレーボールは突き指が起こり得る球技です。バイオリニストの卵は、突き指はしたくない。体育の授業は休むべきなのでしょうか?
バイオリンを弾いていると、どうしても身体に異常をきたしてしまうことがあります。・肩が痛い・腰が痛い・首が痛い・指が痛いといった、体の痛みに、対応してくれる、音楽家向けの病院を紹介します。
2018年3月22日、2年ぶりに、急性低音感音難聴を再発しました!低音難聴は、難聴の程度は低いが、よく再発しやすい、という性質を持つようです。赤ちゃんの泣き声を10分連続で聞き続けた翌日に、右耳の違和感を感じるようになりました。聴力検査をしたところ、250ヘルツ(バイオリンのG線の解放弦付近の音程ですね)の聴力だけ、極端に下がっていました。250ヘルツのところだけ、-40dbです(250ヘルツ付近...
みなさん、元気にお過ごしでしょうか?2020年5月に、日本全体で緊急事態宣言が解除され、東京ロードマップも6月19日から全面解除されました。2020年3月から、4か月の間、全く演奏会がなく不安でしたが、7月からは少しずつ演奏会が再開されそうです。コロナウイルスは、陽性判明者数の5%程度、死に至ることがある感染症なので、感染予防対策は欠かせません。世界中のデータを見ると、45歳くらいまでの人の死亡率...
2020年7月より、オーケストラの演奏会活動が再開しました。7月から9月は、客席の使用率は50%を切るように、席を配置しておりました。お客さんとお客さんの間は、家族であろうと必ず1席は空ける、というように徹底しておりました。自粛期間中は、【このまま演奏会がなくなって、緩やかに僕たち演奏家は死んでいくのか】と危惧していたので、本当に良かったです。しかしながら、フリーの演奏家の人たちの生活は本当に苦し...
2023年3月13日マスク解禁2023年3月13日、今日は、私的にはかなり待ち望んでいたマスク解禁の日である。岸田総理が、「マスクは個人の判断に委ねる」とした日です。朝、超久しぶりにマスクを外して武蔵小金井を歩いたが相変わらずのマスク着用率99%であった。会社に行く人は、まだマスク義務があるところもかなりあるだろう。「結局、日本は変わらんのかーい」と少々残念な気持ちになったのではあるが、個人の判断...