左手のピチカート?
左手のピチカート(ピツィッカート)は、超絶難しいです。
「ピチカート」だとアマチュアっぽいので、
「ピツィッカート」と言った方が通ですね♪
このサイトでは、グーグルやヤフーで検索されるワードが「ピチカート」なので、”ピチカート”と表記しています。
普段は100%「ピツィッカート」と言ってます(^o^)
さて、左手ピツィッカートのお話です。
左手で音を押さえて、左手ではじく!
なんと非効率で無駄なことでしょう(笑)
右手ではじいた方が良い音が出るに決まってます。
そんなムダ極まりない左手ピチカートですが、
出来たらかっこいいじゃん!(`・ω・´)
ということで、動画をのせておきます。
あんまり上手くないので、参考程度にされてくださいね!!
左手ピチカートが出てくる曲
左手ピチカートは、非常にむつかしいし、死にそうなくらい難しいです。
なかなかまともに音は出ないし、汗はかくし、ロクなもんではございません。
この左手ピチカートが出てくる曲は、
・サラサーテのツィゴイネルワイゼン
・ラヴェルのツィガーヌ
・パガニーニのカプリスの24番
・パガニーニの”God save the King” や、 ”Nel col piu non mi sento”くらいですかね。
音符の上に「+」の表記があれば、それは左手でピツィッカートしろ、という表記です。
ほとんどの人には縁がないかもしれません。
音大生だと、”ツィゴイネルワイゼン”と”ツィガーヌ”は割とよくやる曲です。
できなくても問題はないのですが、左手ピツィッカートのやり方をお伝えします。
はじかれる指をしっかり押さえる!
開放弦を、左手ではじくのが、一番単純で音が鳴ります。
開放弦は、ただはじくだけなので、楽ですよね。
問題は、開放弦以外です!!
左手ピツィッカートの難しさは、
左手を押さえながら、左手で非常に鋭く弦をはじく
つまり、
左手で押さえようとしながら、同時に強烈に指を離そうとする、という逆の動作を左手の中で行うのです。
左手は押さえる、右手がはじく、といった役割分担した方が、明らかに効率が良いですよね?
右手だったら、右腕全体の大きな動作ではじくことができます。
しかし、左手は動きが制限された中で、はじきづらい場所ではじかなくてはなりません。
ピツィッカートは、弦の真ん中をはじくのが、もっとも効率的に音がだしやすいです。
しかし、3の指を押さえて、4の指ではじく、という条件だと、弦の約1/8の場所をはじくことになります。
これはほとんど音が鳴りません(世界の超一流のバイオリン弾きを除く)。
コツは、3の指をがっちり押さえて、4の指を鋭く動かす、
あと気合いです(笑)
1の指を押さえて、4の指をはじく、これが一番音が出やすい左手ピツィッカートです。大体弦の1/4の場所をはじけます。
それでも動きが制限された中で行うので、右手の普通のピツィッカートより、格段にやりづらいです。
右手のピツィッカートより、更に強烈な力が必要です。
力は重さ×スピードです。
指の重さなんかたかが知れていますから、いかに高速スピードではじくか、にかかっています。
そして、はじかれる側の指をしっかりと押さえることです!
はじかれる側は、ガッチリ押さえて、死んでも離さない覚悟が必要です!
人間の動作の理に適わない動きなので、相当がんばらないとねー。
<4の指の音はどうするか?>
左手を押さえて、左手ではじくわけなので、4の指の音だけは、左手でははじけないです。
4の指の音は、弓先で叩く、右手でピチカートする、のどちらかになります。
左手ピチカートの弾き方
左手ピツィッカートをはじく時には、左手を強烈にはじく必要があります。
1の指の音を、4の指ではじく場合で考えます。(まあどの指でもいいのですが)
この場合は、2と3の指は最初から離しておきます。
一緒にはじこうとしても、邪魔になるだけです。
まず1と4をしっかり押さえる。
4をやや下方向に、強烈にはじく。
この時に、下方向すぎると、バイオリンにガツっと指が当たるだけなので、下にはじくと同時に、4の指を曲げる意識もあると良いと思います。
この画像は、3の指の音を、4ではじく場合です。
この左手ピツィッカートは、気合と特訓あるのみです!
やっていると、左手の指が固くなるので、音も鳴りやすくなります。
使う頻度は少ないですが、出来て損はしない技術です。
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