弓を飛ばす
スピッカートは弓を飛ばすんです!
弓をはねさせながら、演奏する技術を「スピッカート」と呼びます。
スタッカートと全く同じ記号がついています。
スタッカートでも、弓を上空にあげるスピッカートか、弓を浮かさないで止めるスタッカートの2種類あります。
今回はこの難しいスピッカートについてご説明します。
スピッカートがまともに出来るようになるには、かなり時間がかかります。
いきなりできなくても、それは至極当たり前でございます。
1年とか、それくらいかけて、習得していくものです。
私も、2年くらいはかけましたね。
見てると簡単にできそうなんですが、なかなかできませんでした。
できたのは中学2年生くらいかな?音大志望のくせにかなり遅いです(^o^)
スピッカートは、速いところで、音が美しく、かつ華やかに聴かせる効果があります♪
弓を止めるより残響を残しながらスタッカートの音色を出せるからですね。
弓がなぜはねるか
弓は、木の棒と毛しかありません。
しかし、どちらも”しなり”があります。
しなる、つまり、曲がったら戻ろうとする力が働く、ということです。
形状記憶メガネのように、曲げても戻るんです!
スピッカートでは、この木のしなりを意識します。
バネのように、弓がしなると戻ろうとする力が発生します。
これを最大限に利用します。
しなりを邪魔しないで、ちょっと助けるようにするのが、スピッカートのコツです。
まず上空から落とす
弓を飛ばす時は、まず上空から落とします。
上空3〜5センチくらいから落とします。
1、ぶつけるのではなく、落とす!
2、弓はバウンドして跳ね上がります。
3、そしたらまた落とします。
4、バウンドします。
わずかに右手首でバウンドを増やします。
バスケットボールのドリブルみたいなもんです。
弓のバウンドは2センチかそれくらいあれば十分なので、
非常に力のいらないドリブルです(^_^)
手首の上下運動
「こっちおいで〜」の時の動きと同じ
めちゃめちゃ大切なことなのですが、
手首の上下運動で、スピッカートは行います。
ボールを手首だけで投げる動きです。
縦の動きなのです。
まったくの縦の動きだけでは、音がパサパサしやすいので、
腕の全体で横の動きを出してあげます(弦を横に振動させる!)
特にフォルテの時は、横に振動させながら強い音でスピッカートしてあげます。
バイオリン上達.comの教材
久保木隆文の奇跡のバイオリンレッスン
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