中央墓地に行きました
ウィーンで中央墓地に行きました。
子供のころに来た時は、ベートーヴェンのメトロノームの形をしたお墓が印象的でした。
ここにはベートーヴェン、シューベルト、シュトラウス、ブラームスなどのお墓があります。
モーツァルトのお墓もありますが、モーツァルトは”ザンクト・マルクス墓地”に葬られています(正確な場所は不明)。
場所は、路面電車71番のZentralfriedhof駅にあります。
駅をおりれば、すぐに中央墓地の正門があって、まっすぐに奥に入っていくと、左手に32Aの区間があります。
楽聖たちは皆、32A区に眠っています。
32A区にたどりつけば、そんなに広くないので、見て回るのにそんなに時間はかかりません。
中央墓地には色んなお墓がありましたが、像が彫ってあるお墓が多いですね。
その人の横顔だったり、天使の像があったり、結構芸術的なお墓が多いように思いました。
日本のお墓より、結構個性的なお墓が多いと言えるかもしれませんね。
ベートーベンのお墓
私は、このベートーヴェンのお墓が大好きです。
このメトロノームの形が、世界でも他にない独創的ですよね。
ベートーヴェンはテンポにうるさかった、ということで、このメトロノームのお墓は彼を表している気がします。
ベートーヴェンがよく使っていたメトロノームの形を模しているそうです。
シューベルトのお墓も隣に立っていますが、シューベルトはベートーヴェンのことをとても尊敬していて、
「死んだらベートーヴェンの横に埋めてほしい」
と生前から話していました。
2人はもともとヴェーリング墓地に埋葬されていて(隣同士で)、1888年に中央墓地が出来てから棺桶ごと移されました。
真ん中はモーツァルト(墓石のみ)です。
ベートーヴェンが死んだのが1827年ですから、もう60年経ってから移動したのですね。
ベートーヴェンは超引っ越し好きでしたから、そろそろ違う墓地に移りたいと思ってるかもしれませんね・・(^_^)
シュトラウスのお墓×3
38A区にはシュトラウスのお墓が3つもあります。
シュトラウス親子のお墓です。
ヨハン・シュトラウス(父)、ヨハン・シュトラウス2世(長男)、ヨーゼフ・シュトラウス(次男)の3人です。
お父さんのヨハン・シュトラウス1世は「ラデツキー行進曲」を作曲しました。
よくアンコールで手拍子と一緒に演奏される曲ですね(^-^)
北イタリアの独立運動を鎮圧したラデツキー将軍を讃える曲です。
ラデツキーマーチ以外の曲は、今ではあまり演奏されません。
ヨハン・シュトラウス1世はバイオリン弾きでもありました。
市立公園でも像が立っていますよ!
ウィンナーワルツの基礎を築いたのが、ワルツの父「ヨハン・シュトラウス1世」です。
長男のヨハン・シュトラウス2世が、今1番有名で、「美しき青きドナウ」を作曲したのも長男です。
ウィーンフィルがニューイヤーコンサートで演奏しているのは、ほとんどがこのヨハン。シュトラウス2世の曲です。
さすが”ワルツ王”ですね♪
「ピツィッカート・ポルカ」、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」「雷鳴と稲妻」なんかが特に有名ですね。
あとはオペレッタの「こうもり」です!!
年末だと、日本人は「第九交響曲」を聴きます。大多数は紅白歌合戦かもしれないですね(^-^;)
ウィーンでは年末に、「こうもり」が上演されます。
「こうもり」を見て、笑って、一年を気持ちよく終わるんですって!
第九を年末に演奏する、というのは日本だけの習慣のようですね。
唯一、コンチェルトハウス・ウィーンでは、毎年12月31日に第九を演奏するそうです。
次男のヨーゼフ・シュトラウスは、作曲家で指揮者だったみたいです。
上の2人に比べたら、あんまり有名ではないですね。
「ピツィッカート・ポルカ」は兄のヨハンシュトラウス2世との共作です。
「天体の音楽」が彼の作品の中では有名です。
ブラームスのお墓
ブラームスは1862年から、亡くなる1897年までウィーンに住んでいました。
”ハンブルク出身のドイツ人”というイメージが強いブラームスですが、ウィーンで人生の3分の1を過ごしていたのですね。
彼はベートーヴェンやモーツァルトをとても尊敬していました。
同時代では、ワルツ王・シュトラウス2世(長男)と友人でした。
うーーんすごい・・。
偉人同士、引かれ合うのでしょうか。
凄い人の周りには、やっぱり凄い人がいますもんね!
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