バイオリンの楽譜は何版を買えばよいのか

バイオリンの楽譜は何版買えば良いか

 

バイオリンの楽譜は何版を買えばよいのでしょうか?
楽譜の出版社は、どこが良いのか、というお話です。

 

いわゆるバイオリン教本を卒業して、上級者向けの曲<モーツァルトのバイオリン協奏曲、ブルッフのバイオリン協奏曲、ラロのスペイン交響曲>などに入った(入ろうとしている)方向けの話です。

 

これはハイレベルなコンクールや、音大の課題曲の曲と同じ曲になります。
ムチャクチャ早い子だと小学1年生からこの上級向けの曲に入ります。
私は小学3年生でモーツァルトのバイオリン協奏曲3番をやっています。

 

「鈴木バイオリン教本の1巻〜3巻やっている」という初心者の方にはまだ関係ない話です。
大体の人は、この上級向けの曲に入る前にバイオリンをやめます。

 

バイオリンを半年以内にやめる人が50%
バイオリン教本を2巻やるまでに、やめる人が70%
バイオリン教本を4巻やるまでに、やめる人が95%(もっと多いのかな?)
という感じじゃないかな。
バイオリンを続ける、というのはそれだけでもハードルが高いですね・・・(^o^)・・・

 

ヴィヴァルディのバイオリン協奏曲や、アッコーライのバイオリン協奏曲、ラフォリア、など、新しいバイオリン教本の4巻、篠崎バイオリン教本の4巻、の曲をやっている方は、いよいよ次の段階から上級向けの曲に進みます。
レベルの低い教室だと、どんな曲をやらせたら上手くなるのか分かっていないので、ただ漫然とバイオリン教本をやらせがちです。
きちんとその人のレベルを見極めて、次のレベルにステップアップ出来る課題を与えてあげるべきです。

モーツァルトやラロのスペイン交響曲

モーツァルトのバイオリン協奏曲や、ラロのスペイン交響曲、ブルッフのバイオリン協奏曲などの、上級バイオリン曲になってくると、鈴木のバイオリン教本を使うのはやめた方が良いです。

 

鈴木の9巻か10巻あたりにもモーツァルトのバイオリン協奏曲は載っているのですが、指使い、ボーイングがプロ的でない物がほとんどです。
鈴木バイオリン教本などの教本は、素人が見てもなんとか弾けるように、なるべく簡単な指使いやボーイングで書かれているからです。

 

指使いやボーイングに関しては、先生によって意見が凄まじく分かれるものなので、どれが良いとは言い難いのですが・・。

 

複数の先生に同じ曲を習うと、

 

「そこはアップだろ」
「ダウンしかありえないでしょう」

 

とか

 

「先でとばさないで弾く」
「真ん中で飛ばす」

 

など意見が分かれる事も多々あります。

結局何版を買えば良いのか

モーツァルトのバイオリン協奏曲などの上級バイオリン曲の楽譜を買うなら、
ヘンレ版かベーレンライター版を買うのがおすすめです。

 

ヘンレかベーレンライター

 

ヘンレ版やベーレンライター版の価格を調べて、安い方を買えば良いです(私の買い方そのままです)。
クラシック音楽の楽譜なら、ヘンレかベーレンライターを超一流演奏家が使っているはずです。
バイオリンに限らず、ピアノの楽譜でも、ほとんどがヘンレ版です。

 

インターナショナル版(International Music Company)もかなりおすすめです。
インターナショナルだと、超一流バイオリニストの指使いやボーイングがすでについています。
ヘンレやベーレンライターより音楽的な、ボーイングが書いてあることもよくあります。
私はブルッフやチャイコフスキーなど、ほとんどのバイオリン協奏曲をインターナショナル版でやってきました。
インターナショナル版も、音大生がかなり使っている版です。

 

ペータース版(Edition Peters)、ショット版(SCHOTT)も、なかなか使われる版です。

 

ドビュッシーなどフランスの作曲家のものはデュラン版(DURAND)が、最も信頼できる出版社です。

 

ヘンレかベーレンライターを買っとけばまず間違いない

 

またはインターナショナルを買う

 

それもなければペータースかショットで探す

 

フランス音楽はデュラン版で

 

ヘンレ=ベーレンライター>インターナショナル>ペータース>ショット
と私は考えています。

 

自分の生徒だったら、200%ヘンレかベーレンライター、もしくはインターナショナルを勧めると思います。

 

ヘンレやベーレンライターは一生使えるので、コピーして使うのが良いかなと思います。
コピーしちゃだめって書いてありますが、個人で使うんだから大丈夫でしょう。

 

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