バイオリンの渦巻き

バイオリンの渦巻きの部分を「スクロール」と呼びます。
スクロールのことをイタリア語で「TESTA」と言います。
裏板、横板と全く同じacero(カエデ)を使います。

 

バイオリンスクロール(渦巻き)

 

裏板、横板、スクロールは同じaceroです。
しかし表板だけはabeteという違う木なのです。

 

 

スクロールは音質には影響ない

バイオリンのスクロールはどんなに良い物であっても、音質を良くする効果はないそうです。
これも楽器屋さんによって言うことが違うのですが。

 

スクロールがどんなに優れていても、肝心の表板、裏板、横板の作りが悪いと、バイオリンは鳴らないということです。

 

スクロールは、その人の個性や、職人としての腕が如実に出るところらしいです。

 

  • ガルネリのスクロールは非常に無骨で、エネルギーに満ち溢れたスクロール
  • ストラディバリウスのスクロールは常に美しく、均整がとれたスクロール
  •  

    と言われています。

     

    ストラディバリウスは美しく、ガルネリは無骨な天才肌、といった評価です。
    どちらも天才ですが、ストラディバリウスが天才で、ガルネリの方が異才、といったイメージです。

     

    ストラディバリウスは音のバランスが非常に良いバイオリンですが、ガルネリは低音が深く鳴るそうです。私自身は億のバイオリンを一度も触ったことがないので、なんとも言えません・・・。

     

     

    スクロールがバイオリンの音質に影響を与えるとすれば、弦の張力にどれだけ対抗できるか、ということですね。
    共振するときに、良い振動を出す、などでしょうか・・。

     

    いずれにしても、スクロールはとても美しいですが、音にはそんなに影響がない部品だということができるでしょうね。

     

    たまに顔のあるスクロールもあります(^-^)
    バイオリンスクロール顔

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    久保木隆文の奇跡のバイオリンレッスン





    バイオリンには触るべき場所があります。ベタベタあちこち触るのは、バイオリンにとって良くないです。バイオリンの板は2ミリから5ミリと非常に薄いですからね。まぁ自分の楽器なら、どこ触ってもいいんですけどね。他の人の楽器を持つ時は、注意しないといけません。人間の汗は、ニスを溶かしてしまいます。

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    バイオリンの裏側の板を「裏板(うらいた)」と呼びます。これまたそのままです。イタリア語では「FONDO」と呼びます。aceroで出来ています。acero(アチェロ)というのは、私にはよく分からないのですが、カエデの一種らしいです。エリックブロットの鑑定書に「acero italiano」と書いてあるので、私のバイオリンの裏板はアチェロで出来ているのです!!裏板の虎目(とらもく)、木のシマシマが綺麗...

    横板は左右3つずつのパーツに分かれています。左右対称で、合計6つの板から出来ています。裏板と同じ”かえでの木”を使います。横板はイタリア語で「FASCE」と言うようです。ご自身のバイオリンを見てみてくださ。裏板と同じ虎目ですよね!裏板と横板とスクロールは同じ木<acero>を使います。表板だけは違う木なのですね。

    バイオリンの渦巻きの部分を「スクロール」と呼びます。スクロールのことをイタリア語で「TESTA」と言います。裏板、横板と全く同じacero(カエデ)を使います。裏板、横板、スクロールは同じaceroです。しかし表板だけはabeteという違う木なのです。

    f字孔(エフじこう)は表板に空いている、装飾です。箱の中で音を増幅して、f字孔から解き放ちます!f字孔の内側の切れ込みが、こまを置く位置です。f字孔の彫り(ほり)で、楽器職人の腕の高さが分かるらしいです(^o^)/

    バイオリンの部品で、なじみやすい、こまについて解説します。こまは英語で”bridge”(ブリッジ)といいます。ブリッジ=橋ですが、その名の通り、弦の振動をバイオリンの箱に伝える、橋渡しの役割をしています。先生からも「弓はもっとこまの近くを通って!」「こまと平行に弓を動かして!」などと注意されることもあると思います。ですから「こまって何のことか分からない!!」という方は、少ないのではないかと思います...

    バイオリンには、駒が2つあります!!いわゆるバイオリンの駒は動きますが、もう一方の駒は動きません。動かないこまは、指板の上の方についています。指板の上の方についているものを「ナット」と呼びます。ナットは”上駒(うわごま)”とも言います。ナットは、指板と同じ黒檀で出来ています。下のこまと、上のこまで、弦を止め、開放弦の長さを出しています。

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    バイオリンの中に1本、柱が立っています。これが、魂柱(こんちゅう)です。英語では「sound post(サウンドポスト)」これを「魂柱」と訳したのは、夏目漱石らしいですよ!流石(さすが)漱石さんですね!(「流石」も漱石さんの考えた当て字)

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