バイオリンのパフリング

バイオリンの「パフリング」って聞いたことがありますか?
普通はまずないですよね。
でも、みんな見たことはあるはずです。

 

 

パフリングは、表板と裏板の板の外側に沿って彫られている、黒い二重線です。
正確には彫ってあるのではなく、”黒檀”という木が埋め込んであります。
パフリングの美しさは、バイオリン製作者の腕やクセを如実に表します。

 

パフリングは遠目に見ると、黒い線のように見えますが、2本の黒い線が通っているのが見えると思います。
パフリングは、100%黒い二重線なのです。

 

パフリングは二重線

 

表板と、裏板、全く同じ物が埋め込んであります。
黒檀がうめこんであります。

 

バイオリンの渦巻きと並んで、美しい装飾の一つです♪

 

楽器屋さんに聞いても、
「パフリングは飾り」
と聞きました。

マッジーニモデルのドッペルパフリング

ドッペルパフリングというのもあり、パフリングが2つあるので四重線になります。
マッジーニというバイオリン製作家が、ドッペルパフリングで製作していました。

 

 

”マッジーニモデル”といって、今でも製作されています。

 

個人的には、マッジーニモデルのバイオリンにはイヤな思い出があるので、複雑な気持ちです(笑)
初めてニセモノのバイオリンを買ったのが、マッジーニモデルのバイオリンです。

 

 

マッジーニモデルのバイオリンは、横幅が広いのです。
そして、横板が小さい。

 

マッジーニモデルのバイオリンは、音質が良くても、音量が出ないのです・・!
「人と違うバイオリンが良い!」という方にはおすすめです。
しかし、マッジーニモデルはあくまでバイオリンの亜種である、という認識は持っておいた方が良いと思います。
ストラディバリやガルネリのような普遍的なスタイルのバイオリンが、いかに優れているか、ということでもあります。

パフリングの役割

パフリングの役割は、主に装飾的な意味合いが強く、機能的な部分はないと聞いていました。

 

サイトの読者さまのM先生から情報をいただきまして、「パフリングは装飾的な意味合いと共に、バイオリンを保護する役割もある」のだと教えていただきました(^o^)/
M先生情報ありがとうございます!

 

ぶつけてしまった時に、表板の内側までヒビが達しないようにする役割がある

 


黒檀という非常に固い木が埋め込まれることによって、外からの衝撃を黒檀でも守る役割がある、ということのようです。

 

黒檀が壁になって、わずかながら衝撃からガードしているということです。

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久保木隆文の奇跡のバイオリンレッスン





バイオリンには触るべき場所があります。ベタベタあちこち触るのは、バイオリンにとって良くないです。バイオリンの板は2ミリから5ミリと非常に薄いですからね。まぁ自分の楽器なら、どこ触ってもいいんですけどね。他の人の楽器を持つ時は、注意しないといけません。人間の汗は、ニスを溶かしてしまいます。

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横板は左右3つずつのパーツに分かれています。左右対称で、合計6つの板から出来ています。裏板と同じ”かえでの木”を使います。横板はイタリア語で「FASCE」と言うようです。ご自身のバイオリンを見てみてくださ。裏板と同じ虎目ですよね!裏板と横板とスクロールは同じ木<acero>を使います。表板だけは違う木なのですね。

バイオリンの渦巻きの部分を「スクロール」と呼びます。スクロールのことをイタリア語で「TESTA」と言います。裏板、横板と全く同じacero(カエデ)を使います。裏板、横板、スクロールは同じaceroです。しかし表板だけはabeteという違う木なのです。

f字孔(エフじこう)は表板に空いている、装飾です。箱の中で音を増幅して、f字孔から解き放ちます!f字孔の内側の切れ込みが、こまを置く位置です。f字孔の彫り(ほり)で、楽器職人の腕の高さが分かるらしいです(^o^)/

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バイオリンのは「バスバー」という部品があるのですよ。さて、どこにあるのか、どれくらいの大きさなのか、ご存知でしょうか?ほとんどの方は、バスバーが何なのか知らないのではないでしょうか。別に知らなくても死にはしないんですが、せっかくなので、知識として知っておきましょう(^-^)/

バイオリンの指板(しばん)は、黒檀(こくたん)で出来ています。真っ黒ですねー。練習しすぎると、左手が真っ黒になります。特に梅雨の時期は手が黒くなりやすいですね。木に黒い色が塗ってある訳ではなく、もともと黒い木なんですよ!お箸でも、黒檀のお箸、紫檀のお箸などありますよね。