バイオリンの弓の鑑定書
バイオリンに鑑定書があるように、バイオリンの弓にも鑑定書があります。
バイオリンの弓は、木の棒ですが、クソ高いものもあります。
私の52万円の弓にも鑑定書があります。
本人自作の鑑定書なので、あまり意味はないですが、まあ鑑定書はあるに越したことはないですね。
バイオリンといえばイタリア産ですが、弓はなぜかフランスなんですよね。
ちょっと不思議です・・( ゚д゚)
でもこれにも歴史的背景があります。
イタリアにストラディバリウス、ガルネリの2人がいたように、
フランスには”トルテ”という人がいました。
彼の名は天才弓職人フランソワ・トルテ
フランソワ・トルテを筆頭として、フランスでは、弓の製作家が多くいました。
今でも、弓製作の本場は、フランスです。
弓職人が多かったところに、トルテを筆頭とした、天才が生まれるといったところですね。
ちなみにトルテの弓は1000万円〜2000万円です。
車のベンツより高いね。
弓の鑑定家ミランとラファン
弓の鑑定家には、MillantミランとLaffinラファンがいます。
この2人の鑑定家が、世界中の鑑定家の中で最も信頼できる目利きだとされています。
弓の価値は、弓先のスタイルや、元のフロッグのスタイルであるとか、木の材質で決まります。
しかしまずは、”誰が作った弓であるか”というのが重要です。
それを鑑定するのが、ミランとラファンです。
ミランは現役を引退してしまったので、2014年現在、弓の鑑定家はラファンだけなのです。
鑑定家は国家資格ではないので、”自称鑑定家”はたくさんいるでしょうが、本物の鑑定家はラファンだけです。
目安としては、80万円以上の弓であれば、2人のどちらかの鑑定書がほしいですね。
120万円を超えるのであれば、どちらかの鑑定書が付いているものを買いましょう。
鑑定書がついていない弓などハッキリいって無価値です。
鑑定書が付いていないなら、付けさせましょう。
どうやってつけさせるか、それは楽器屋に行かせりゃいいんです。
楽器屋は鑑定させる人脈を持っている可能性が高いです。
鑑定書がついてから、買うか買わないか、話をしましょう。
ていうか良い弓は大抵鑑定書ついてます。
鑑定書ない方が珍しいですよ。いや本当に。
鑑定書つけたら、高くはなりますが、鑑定書にも価値はありますので、金銭的に損する訳ではないです。
鑑定書があれば、売りやすくなりますし。
鑑定書は弓本体の数%くらいの値段らしいです。
確か5%だったか7%だったかな。
弓の価値はどこで決まる?
弓の価値で、最も大事なことは、
”その弓が折れたことがないか”というところです。
一度折れた弓は、価値が限りなく0に近づきます。
先端を顕微鏡で調べて、折れたことがないかどうか調べることもできます。
世界有数の優れた修理屋は、肉眼でどんなに見ても、折れていないかのように修復する技術をもっているそうです。
5年、10年と弓を使ううちに、その修復してあるところがズレていき、はじめて折れた弓だったのだと気付くのだそうです・・。
こわいですね・・。
実は私も顕微鏡でちゃんと調べずに買ってしまったので、折れているのではないか、と恐ろしいです。
弓が本物であっても、折れた弓は買ってはダメということ。
重要なのは、一言一句読むことだ!読め!!!
弓の鑑定書で重要なのは、一言一句、読める人に読んでもらうことです。
さぁ画像の鑑定書を読んでみましょう。
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まぁ無理だと思います。
フランス語が分かる人でも、難しいのではないでしょうか。
字が汚すぎて。
彼らはペン字教室に通うべきですね!!
私もあまり読めません。
知り合いの楽器屋さんに全部訳してもらってから、弓を買いました。
”Alfred Lammy”という弓があります。
アルフレッド・ラミーという、弓製作家です。
大体200〜300万円くらいします。
300万円のラミーの場合は、
”Alfred Lammy a pere”という表記でなければいけません。
↑こんなこと、普通の人は絶対に知らないですよね。
弓の制作は、家族で代々引き継がれることが多いので、同じ”Lammy(ラミー)”の弓といっても5人はいるのです。
作曲家の”バッハ”といっても、5人も10人もいるのを知っていますか?
日本でいう「佐藤さん」「鈴木さん」と同じですからねー。
ぼーっと鑑定書を眺めているだけだと、またしても(?)騙されてしまいます。
分からなければ、コピーして送って下さいね(^-^)/
「ビビッときた」という、フィーリングで買わないように。
しかし、心の底から良いと思わないと、ナン百万は出せませんから、そういうフィーリングも大事ですけどね(^_^)
バイオリン上達.comの教材
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