鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集の1巻のすばらしさ

バイオリンの入門の本としては、

 

・鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集
・新しいバイオリン教本
・篠崎バイオリン教本

 

の3冊が一般的です。

 

それぞれ3冊の1巻の中で、スズキメソード・鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集の1巻は、初心者向けのクオリティが高いです。

 

 

 

「スズキメソードの1巻」
「鈴木の教本の1巻」
と呼ばれることも多くありますが、正式名称は、「スズキメソード 鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集(1)」です。

 

子供がバイオリンを始めるにあたって、最初に目にする教本としては、最もおすすめです。

 

3歳くらいの子には、「バイオリンのおともだち」、「はじめてのバイオリン」などもおすすめです。

 

鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集1巻は、他の2冊の入門書に比べて、ボリュームが多すぎず、かつ、無理のない難易度の上がり方をしているというのが特徴です。

 

新しいバイオリン教本や、篠崎バイオリン教本も、素晴らしいのですが、ちょっと長すぎて、退屈かなと思います。

 

単調な練習から、やたら難しい練習まで入っているので、篠崎バイオリン教本や新しいバイオリン教本は、なかなか終わらないと思います。

 

子供にとっても大人にとっても大事なのは、
「教本を1冊終わらせた」という達成感です。

 

基本は大事ですが、まずはある程度、曲を弾けるようにならなければ、やる気もなくなってしまいます。

 

ある程度、弾けるようになってから、弓の持ち方、ボーイング、音程などをシビアに直していけば良いので、まずは弾けるようになることが大切です。

 

スズキメソードの1巻で、弓のダウンとアップ、指番号の0、1、2、3、4を覚えてしまうと良いでしょう。

 

順番としては、曲をある程度弾けるようになる、ダウンとアップを確認する、指番号も覚えていく、というように、並行して進めていくのが良いと思います。

 

まずは、音で覚えてしまう、というやり方で全く問題ないと思います。

スズキメソード1の難易度の上がり方

1、きらきら星

 

最初は、きらきら星からスタートです。

 

いきなりタカタカタッタッ、というバリエーションかた書かれていますが、最初はテーマからやると良いかなと思います。

 

ひたすらテーマをやって、曲を覚えましょう。

 

バリエーションを練習する、ということは、弓の練習になります。

 

バイオリンは、究極的には、右手の楽器と言えるので、まずダウンとアップを覚えてしまおうといったところでしょうか。

 

テーマを覚えてしまえば、あとは、右手に集中することができるので、右手の感覚を鍛えていくことができます。

 

2、ちょうちょ

 

ちょうちょも、誰でも知っている曲です。

 

4の指を使うのは難しいので、0で良いと思います。

 

3、こぎつね

 

ダウンの次にダウンがくるため、弓を元に戻す必要があります。

 

まだまだ左手を動かすのに慣れるのが必要なので、右手は完璧を求めすぎなくても良いのかなと思います。

 

 

4、むすんでひらいて

 

弓が逆になりやすいです。

 

5、クリスマスのうた

 

アウフタクトがあります。

 

8分休符もあります。

 

5、かすみか雲か

 

付点が出てきます。

 

7、ロングロングアゴー

 

ゆっくり弓を元に戻す練習をしましょう。

 

そろそろ4の指を使うと良いかも。

 

8、アレグロ

 

弓を元に素早く戻す練習です。

 

結構苦労するかも。

 

元でなくとも、真ん中に戻すのでも、十分です。

 

少し戻して、ダウンの弓で弾ける、ということが大切。

 

9、むきゅうどう

 

長い曲を覚える練習です。

 

4小節フレーズの素直な譜面です。

 

10、アレグレット

 

D線の練習です。1音だけG線が出てくる。

 

11、楽しい朝

 

D線の練習

 

12、習作

 

ここからG-durになります。

 

習作は、第一ポジションのほぼ全ての音を使うので、1日1回やると良さそう。

 

13、メヌエット1番

 

ダウンアップアップの練習が始まります。

 

ダウンアップアップが2回出てきます。

 

CisとCの弾き分けが必要となります。

 

ただ、これもあまりシビアになり過ぎないようにしましょう。

 

初めてのことが、いきなり出来る人間はいません。

 

14、メヌエット2番

 

 

曲が長い・・・。

 

ダウンアップアップが結構出てくる。

 

初めてスラーも出てくる。

 

Disの音が出てくる。

 

 

15、メヌエット3番

 

ダウンアップアップが多い。

 

ダウンのスラーに加えて、新たにアップのスラーも出てくる。

 

装飾音符が初めて出てくる。

 

16、楽しき農夫

 

付点にスラーが出てくる。

 

臨時記号がないので、スラーとリズムに集中しやすい。

 

17、ガヴォット

 

最も難しい

 

装飾音符が出てくる。

 

弓を戻すところも12箇所ある。

 

速いアップアップが出てくる。

 

装飾音符も5個出てくる。

 

シレド#レミレド(ナチュラル)シ
という非常に速くて、臨時記号が出てくるものがある。ここが一番苦戦するポイントです。

 

pizzといって、右手の人差し指ではじくものがある。

鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集1巻の進め方

鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集の進め方としては、

 

ひたすら曲を進めていく、というやり方で大丈夫です。

 

曲以外にも、細かな練習が載っていますが、やらなくても大丈夫です。

 

でも、苦手なところは、その小節だけを練習するのがおすすめです。

 

その小節だけ!少なければ2回くらい、できれば10回くらい、繰り返すと、効果的です。

 

スズキメソードの先生は、譜面を見せずに、演奏に集中させる先生も多いですが、一応楽譜は置いて練習することをおすすめします。

 

どうせ、最初はロクに譜面は読めないので、置いておいても、置かなくても、同じです(笑)

 

しかしながら、譜面という景色には慣れた方が良いと思います。

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