審査員から見たコンクール



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コンクールの審査をしていて思うこと

 

最近は、コンクールやらオーディションの審査員なんてものをやったりするようになりました。

 

去年まではコンクールも受ける側だったというのに・・。
偉そうなことやるようなったもんです。
ただ大学を卒業しただけ、年を取っただけなんですけどね。

 

審査員をやる側から見た、コンクールについて、書いていきたいと思います。

 

審査員がやること

審査員がやること、といえば、ただ一つです。

 

演奏を聴いて、点数をつけ、順位を決めることです。

 

コンクールは、誰が何と言おうと、他人との比較です。

 

「個人を重視した審査」をうたっているコンクールもありますが、所詮きれいごとです。
個人を重視したら、みんな100点ですからね(みんなその時の100%を出しているんだし)。

 

他人との比較で、点数はつきます。

 

点数は相対評価にならざるを得ません。

 

”相対評価”というのがポイントでして、上手い子が完璧に弾いても、さらに上手い子が出てくると、その子は1位ではなくなってしまう、ということです。

 

受けるメンバーのレベルが高ければ、そのコンクールのレベルは高いということです。
受験者が、そのコンクールのレベルを作ります。

 

チャイコフスキーコンクールや、仙台国際コンクールなんか、予選から信じられないレベルの高さですよ。

 

日本音楽コンクールで本選に行く子が、予選でガンガン落ちていく世界です・・。

 

審査員はどんな人?

審査員ってどんな人がやっているのでしょうか?
一番多いのは、バイオリンの偉い先生に審査の依頼がかかるパターンです。

 

東京音大、芸大、桐朋の教授の信用度は絶大ですから、まず優先的に声がかかります。

 

そして、著名な演奏家にも、審査員の依頼がかかります。
超一流のソリストや、オーケストラのコンサートマスターをやっている方にも、依頼がいきます。

 

最後に、バイオリンの先生や、著名でない演奏家(私とか)にも依頼がきます。

 

まあ色んな人が審査員をやっています。

 

でも思うのは、
バイオリンの審査は、バイオリン弾きがやった方が良い
ということです。

 

バイオリンのことは、やっぱりバイオリンをやっている人が最も分かります。
ピアノ奏者だったり、音楽評論家は、バイオリンの審査をすべきではありません。

 

これはコンクール事務局の判断なので、どうしようもないことですが・・・。

 

オーディションがある時、超一流のクラリネット奏者でも、
「あのバイオリン奏者ってやっぱりすごいの?」
と聞いてきます。

 

どんなに音楽をやっていても、専門の楽器でないと、その人のすごさやレベルが、相対的に判断できないのです。

 

上手い、音楽的に素晴らしいのは分かっても、どれだけスゴイのかは分からねえ!ってことです。

 

コンクールの結果に納得がいかない?

コンクールの審査結果に納得がいかないのは、よくあることだと思います。

 

「あの子が通るなんて!!(ヒソヒソ!!!!)」
「審査員はちゃんと聞いているのか!!」
「絶対AちゃんよりBちゃんの方が上手かったのに、Bちゃんが落ちた!おかしいよ!!!!」

 

などよく聞かれる会話です(笑)

 

でもね。
審査員といっても、所詮一人の人間の判断です。

 

審査員が変われば、審査結果も当然変わります。

 

一つのコンクールがだめだからといって、あきらめないで、いろんなコンクールを受けた方が良いですよ。

 

数打ちゃあたるかもしれませんし。

 

 

 

 

 

 

 


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